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良家に嫁いだお関は、夫の冷淡さに耐えかね実家へ戻るが、父の涙に説き伏せられて婿家へ戻る夜、拾った俥の車夫は幼馴染みの録之助だった。誓いを果たせぬまま片翼のみを宿す竜として生きる彼は、恨み言ひとつ口にせず、ただ静かに彼女を送り届ける――満ちることのない十三夜の無常譚。