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断崖に眠る石竜を日々仰いで育った少年・悟。富と武勇と弁舌と詩を誇る者たちが次々に「竜に見込まれた男」を名乗るが、竜は身じろぎ一つしない。老いた堂守となった悟だけが気づかぬまま、竜の瞼がただ一度、静かに開く――大いなる岩の顔を翻案した寓話。